そうすると呼気は肉体の膨張感と、吸気は収束感と連動しているのがわかるはずです。
そしてそれが徐々に強くなってゆく。
「膨張」は熱エネルギーを肉体の周囲を取り巻く大気にまで拡げ、「収束」は身体の末端から血の気がサーッと引いてゆくほどの勢いとなるでしょう。
このマックスとミニマムの差つまり乖離が大きければ大きいほど、どこまでが自分の身体なのか境がわからなくなってきます。
次に、この観察を一旦静止して、あるがままにその余韻を観照します。すると、さらに内外の境がぼけて希薄となり、肉体が周囲の空間に融けてゆくような感覚となります。そしてそれに従って雑念もかなり薄らいでゆくでしょう。
これが出来るようになれば、仰向けでも、座っても、立っても同じ要領で簡単なはずです。
ここまで全部を5分以内で終わらせるように。
一日1回で充分です。単なる練習なので。
家での練習が慣れてきたら、神社の神聖な境内で試してみてください。きっと何度かすれば、あの独特な神気を感じることができると思います。
コツは、鼻や口での呼吸を忘れること。
全身の細胞で呼吸するような感覚で行うことです。そうしないと、神気と同化できません。
神気は空気とは違いますから、吸い込もうとか、取り込もうとかしないように。外呼吸よりも内呼吸を意識することで、自分と神気が同化してゆく感覚です。
取り込もうとすると「採気」になってしまい、清気だけでなく、邪気も取り込んでしまいかねません。ですので理想は、神社の神域で、太陽光を浴びながら熱と光を受け止めつつ、自然と同化する感覚で、神気とひとつになることです。
大事なことは、何も期待しないこと。
求めようとすると得られませんから。
あくまでも自然に、ゆったりとくつろぐことが、一番の秘訣です。