令和元年4月30日、天皇陛下(現上皇陛下)は退位礼正殿の儀を以て正式に退位されました。
そして5月1日に皇太子殿下(現天皇陛下)は、まず剣璽等承継の儀により、歴代天皇に伝わる三種の神器の内、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、別名・草薙剣)を引き継がれました。
この剣璽等承継の儀の後、国民の代表者たちと会う即位後朝見の儀が行われましたが、公式には10月22日に即位礼正殿の儀で内外に即位を宣言されました。
その直後に祝賀御列の儀としてパレードがあり、それに続いて饗宴の儀(祝宴)、翌日に首相夫妻主催の夕食会が行われ、外国元首らが招かれました。
ここまでが皇室典範等による天皇陛下の即位に関する行事ですが、神道的には最も大切な祭祀が別にあります。それは11月14・15日に行われた大嘗祭(おおなめさい)です。
天皇陛下は神道祭祀の最高権威者ですので、本来はこの生涯一度の大嘗祭(天津神の受霊の儀式)が最も重要な祭祀だといってもいいでしょう。これにより名実共に天皇となられるわけですから。
三種の神器とは、天孫降臨の際に邇邇芸命が天照大御神から授けられたという八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉・草薙剣を指しますが、後存知のように八咫鏡の実物は伊勢神宮内宮に、草薙剣は熱田神宮に祀られています。皇居にはこの神鏡と神剣の形代(かたしろ・複製品のこと)と、八尺瓊勾玉(実物)が祀られています。