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大和心

第45回 三種の神器-2

著者:小山一夫 / 公開日:2022-03-30

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

三種の神器とは、

天孫降臨の際に邇邇芸命が天照大御神から授けられたという八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉・草薙剣を指しますが、後存知のように八咫鏡の実物は伊勢神宮内宮に、草薙剣は熱田神宮に祀られています。皇居にはこの神鏡と神剣の形代(かたしろ・複製品のこと)と、八尺瓊勾玉(実物)が祀られています。

当初は全て宮中において祀られていたのですが、崇神天皇の時代に八咫鏡が豊鍬入姫命により宮中から持ち出され、その後、倭姫命により伊勢神宮内宮のご神体として祀られました。

天叢雲剣は伊勢神宮において倭姫命が倭建命に授けたとされていますので、恐らくほぼ同じ時期に宮中から伊勢に遷座されたことと思われます。

この三種の神器ですが、古来どのような役割を持った神器なのか論争の対象でした。古神道では三種の神器は「鎮魂の器械」だとされています。

鎮魂とは自らの一霊四魂の一部を神界に合一・融合させる技法を指しますので、この場合は、天皇陛下がその神器を通じて神と一体化することができると考えられています。

神鏡は天照大御神、神剣は建速須佐之男命、勾玉は伊邪那岐大神に通じるためのツールだというわけです。

鎮魂法は石上神宮をはじめ全国の古社に古代から伝わっているものもありますが、三種の神器の場合は、大嘗祭を経た天皇陛下が用いるものなので別格です。

八咫鏡の形代は宮中三殿の賢所にご神体として奉斎されていますが、八尺瓊勾玉は草薙剣の形代とともに皇居・吹上御所の天皇陛下の寝室の隣にある「剣璽の間」に安置されています。

実はこの奉斎されている場所に深い意味があるのです。