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大和心

第54回 三種の神器-9

著者:小山一夫 / 公開日:2022-04-06

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

この天叢雲剣ですが、皆さんご存知の八俣遠呂智(やまたのおろち)伝説に登場します。高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河上流に降り立ちます。そこで恐ろしいヤマタノオロチを酒に酔わせて十拳剣で斬り殺し、生贄にされかけた櫛名田比売を助けるという神話です。

オロチの尾を切った時、十拳剣の刃が欠けたので尾の中を見ると、そこにあったのが天叢雲剣でした。そしてこの大刀は「異(あや)しきもの」としてスサノオノミコトから天照大御神に献上されることになります。

古事記によれば、三種の神器は天孫降臨の際に天照大御神から邇邇芸命に授けられ、以後歴代天皇が継承しています。天叢雲剣が草薙剣と呼ばれるようになったのは、後に東征を行った倭建命が、戦いの中で火攻めにあい、周囲の草を断ち切ったという伝説から草薙剣と名付けられたという話です。