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大和心

第60回 三種の神器-13

著者:小山一夫 / 公開日:2022-04-10

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

即位の礼の儀式の一つ「剣璽等承継の儀」ですが、これは三種の神器の勾玉と草薙剣を承継する儀式。新天皇が国民の代表に即位を宣言する「即位後朝見の儀」はその直後に行われるので「剣璽等承継の儀」を以て実質的なご即位ということになります。

三種の神器とは八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣を指しますが、八咫鏡の実物は伊勢神宮内宮に、草薙剣は熱田神宮に祀られています。そして皇居にはこの神鏡と神剣の形代と、八尺瓊勾玉(実物)が祀られているのです。

ここで重要なポイントは、なぜ八尺瓊勾玉の形代だけが作られてこなかったのか、ということです。宮中の最奥に安置されているから心配ないという理由からではありません。

なぜなら壇ノ浦での安徳天皇入水に際して一旦海に消えたことでも明らかなように、何度か喪失の危機にあっているからです。なので万一の場合に備えて、宮中には八咫鏡のように形代を安置し、現物は伊勢神宮なりに祀るのが望ましいわけです。

では八尺瓊勾玉は他の神器と何が違うというのでしょう?