神道と日本の記事一覧

大和心

第61回 三種の神器-14

著者:小山一夫 / 公開日:2022-04-11

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

神武天皇以降の記紀の記述によれば、

八咫鏡は「神の霊(ひ)の象徴」として天皇が祀るべき重要な御神体であり、草薙剣は「神の力(りょく)の象徴」として権威権力の正当性を神が認めるためのものであり、勾玉は「神の体(たい)の象徴として」天皇の資格を保証するものとしての機能や権威を持っている、と考えられています。

つまり古神道で言う神の「霊力体の三元」に通ずる神器であり、その象徴でもあるわけです。

八尺瓊勾玉は「神璽」とも表記されますが「璽」は始皇帝が皇帝の印という意味で用いた文字であり、天皇が使う印の「御璽」にも同じ文字が当てられています。

つまり天皇の資格証明のような意味合いがあることから、八尺瓊勾玉は常にひとつでなければならないことになるのです。

天皇ご自身にも実見が禁じられていることもあり、八尺瓊勾玉の実見記録は残されていません。平安時代に冷泉天皇が八尺瓊勾玉の入った宝櫃を開けようとしましたが、箱を封じている紐を解いた時に白煙が湧き上がってきたため、畏怖のあまり実見を中断したとも伝えられています。