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大和心

第81回 月と地球-4

著者:小山一夫 / 公開日:2022-05-24

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

月の表面を見れば明らかなように、月は地球を隕石などから守る盾の役割を果たしてきました。

月は表面積の約8割を破壊され続けながらも、地球に尽くしてきたのです。

もし月がなければ、彗星や隕石などの衝突による大量絶滅が数えきれないほど繰り返され、この地球はあたかも死の星のようになっていたでしょう。

月は海を動かします。

月の潮汐力によって、当初3000メートルもの高さの波が陸地に押し寄せ、潮が引くときに陸地の土砂を大量に海中へと運んでいきました。

その土砂は無機物や様々な栄養素を含んでいたため、原始のスープとも呼ばれる地球史上極めて重要な溶液が作られました。

激しい潮の流れによって、多様な無機物が結合と分裂を繰り返し、そこから生命の元となる有機物が生まれていったのです。

潮汐で科学的濃度が変化したため、DNAが進化し、その増殖を促しました。

長い年月を経て、太陽と月の働きが地球上で豊かな生命を育み、それが人類の誕生につながったといっていいでしょう。

月によって地球の自転速度が、当初の4分の1になったことで、生物が複雑に進化できる環境が整ったことも、この地球が素晴らしい星になった一因だと言えます。