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大和心

第116回 大嘗祭の秘儀とは?-3

著者:小山一夫 / 公開日:2022-08-03

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

天孫降臨の際、日本書紀ではニニギノミコトが「真床覆衾(マドコオフスマ)」に覆れて降臨します。この真床覆衾が八重畳の寝座の上に置かれた衾(ふすま/一枚の布地で作られた寝具)に相当するといわれています。

天孫降臨が皇統の「受霊(うけひ/神人合一)」の神事であったことから、即位したばかりの天皇も大嘗祭の祭祀を通して、神をその身に受霊し霊的な意味でも「天皇」となるわけです。

ここで重要な意味を持つのが「受霊」です。

ウケヒは記紀では受霊、宇気比、誓約など複数の漢字があてられています。それぞれ多少意味は異なりますが、共通しているのは「神との合一・融合」です。

記紀ではふたつの方法が説かれています。

ひとつは審神者(さにわ)・神主・琴師の3員構成の方法であり、もう一つは崇神天皇のように一人で誓約を行い夢の中で神託を得る方法です。悠紀殿と主基殿には天皇と采女1名しか入室できないので、恐らくは後者の原理で行われるのでしょう。詳細に記紀を見れば、先帝同衾説や聖婚説とは明らかに違うとわかるはずです。