以上が代表的なところですが、これらを一概に単なる伝説や夢物語だとして片付けてよいのでしょうか。そこでこれら武道と神秘(的)体験について考察したいと思います。
先ず①のケースですが、これは中国でもしばしば語られるところです。
仙人、道士、龍等の登場は珍しい話ではありません。
これは極限状態で出会った無名の達人を、異人や天狗などと受け取った可能性もありますが、動物などに化身した神からとかいろいろな逸話もあります。
愛洲移香斎は猿に化身した鵜戸明神から奥義書を授かったといいます。
斎藤伝鬼坊は鶴岡八幡宮での参篭の折ひとりの修験者と出会い深妙な技を習ったそうです。
彼はその前に霊夢を見ていたので、その修験者が八幡神の化身だと確信したといいます。
瀬戸口備前守は伊王滝参篭中に天狗から示現流を伝授されたという話です。
他にも柳生石舟斎、慈恩、竹内久盛などの逸話が伝わっています。