日本サッカー協会のシンボルマーク、八咫烏。
日本代表やレフェリーのユニフォームのエンブレムに描かれています。
八咫烏は3本の足を持つカラスで『古事記』や『日本書紀』に出てくる神聖な鳥。日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助氏に敬意を表し、彼の出身地にある熊野那智大社の八咫烏をデザインしたことが、日本サッカーと八咫烏のつながりの始まりになったようです。
八咫烏は最初の天皇である神武天皇と深い関係があります。
神武天皇は、もとの名前を神日本磐余彦尊といいます。もともと日向(宮崎県)地方を治めていましたが、東方の美しい地に都を移そうと東征を始めます。その途中、さまざまな困難に出遭うものの、そのたびに切り抜けて、ついには大和へ。そして橿原宮で即位し、神武天皇になるのです。これを「神武の東征」と言い、八咫烏は東征の途中、神武天皇を勝利に導いた鳥として知られています。では、どんな風に導いたのでしょうか?
『古事記』にはこう書かれています。
「天つ神御子、此より奥つ方に便ち入り幸すこと莫れ。荒ぶる神、甚多し。今、天より八咫烏を遣さむ。故、其の八咫烏、引道きてむ。其の立たむ後より幸行すべし」
神武天皇の軍が道に迷ってしまった時、天照大神が使者としてつかわしたのが八咫烏。八咫烏は天皇の軍を正しい道に導いた、と書かれているのです。つまり、八咫烏は道案内係でした。
そう考えると、日本サッカーにおいて八咫烏はたびたびその力を発揮してくれました。
ドーハの悲劇からフランスへ、震災のどん底から希望へ。八咫烏は道に迷っている日本人に歩む道を教えてくれました。
でも、私達は日本サッカーの勝利を見たいですよね。
実はそれにはもう一羽必要な鳥が。それは金色のトビ。神武天皇が何度も闘いながら勝利できない相手と対していた際、金色のトビが飛来。それをきっかけに勝つことができたのです。そして、そこから神武天皇は勢いづき、最終的に望み通りの都を手に入れました。そう、私達にはもう八咫烏がついています。
だから次は金色のトビ。応援のお供に連れて行って下さい。