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大和心

第266回 明治天皇-2

著者:小山一夫 / 公開日:2023-07-15

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

『世界で最も偉い君主だった。私が読んだ限り、あらゆる国が天皇を一様にそう称賛しています。中でも一番鋭い観察力を示したのは、一九一二(大正元)年八月十二日付のフランス紙「コレスポンダン」でフランス人論説委員によって書かれたものです。

「天皇は、場合によって大臣たちの政策を左右することがあった。なぜなら天皇の活動、天皇の知性は疑うべくもないものだったからである。しかし、天皇の主要な業績は国家の元首であること、また国民生活、国民感情の生きた象徴であることだった。天皇は、それを傑出した賢明さで果たしたのだった。(中略)

偉大な王とは、例えばスペインのフェリペ二世のように国事を自ら操ろうと欲する者のことではない。優れた大臣たちに信頼を置き、王権の威光でこれを支援する者のことである。」』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)

欧米諸国の産業力に遠く及ばない東アジアの小国が、五箇条の御誓文の勅令に沿って国民の総力を挙げて富国強兵政策を推進し、わずか40年間の間に、東洋の大国・清国そして西洋の列強・ロシアに勝利するなど、世界中誰も予想できなかったと思います。

アジア諸国は欧米の植民地として散々踏みにじられてきました。

清国はイギリスとのアヘン戦争やアロー戦争の敗北から急速に力を失い、日清戦争の敗北後は、ロシア・イギリス・フランス・ドイツ等により、なかば植民地のような状況になりました。

インドは、17世紀から英国の侵略を受け続け、全土が征服されました。1877年には英領インド帝国となり、それ以後は英国の直接統治による苛酷な植民地政策に苦しみます。

ミャンマーは、イギリスとの三度にわたる戦争で国土を蹂躙され、1886年にイギリスの支配下にあるインド帝国に併合され植民地化されます。

続く

ドナルド・キーン - Wikipedia

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私のお薦めするドナルド・キーン先生の著書