神道と日本の記事一覧

大和心

第272回 明治天皇-4

著者:小山一夫 / 公開日:2023-07-29

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

『また別の意味で、中国人が書いた記事は面白い。中国人は伝統的に日本を軽蔑していました。日本にあるものは中国にあるものを真似たにすぎない、日本に文化はない、中国の文字を使っている、醤油もお箸も中国のもの、といったふうです。

しかし、辛亥革命によって成立したばかりの中華民国の新聞は、明治天皇の死に対し哀悼の意を表して、次のように書いています。

「一世の英雄にして、三つの島から成る国を世界の大国にまで引き上げた日本国天皇は、トンボのような形の国土、龍虎のような国運、五千万の大和民族を後に残して、あっという間に去ってしまわれた」

明治天皇の治世下で、特にロシアを破ったことによって、日本は西洋の列強と対等の関係を獲得しました。この成功が、中国人に黄色人種としての同胞意識を芽生えさせたのかもしれません。』(「明治天皇を語る(新潮新書)」)

植民地化により貧困や飢餓に苦しんでいたアジア諸国にとって、日本の勝利や経済的な躍進、国際的地位の確立は、大きな励ましになったことでしょう。

中国はイギリスがアヘンを持ち込むのを防ごうとしただけで軍事侵略(1840年アヘン戦争)を受け、香港を奪われました。2000年近く世界トップクラスの国力を誇っていた中国にとって、堪えがたい屈辱だったと思います。

本来ならば中国こそアジアの盟主として、欧米の列強からアジア諸国を守ってあげる立場だと考えていたかもしれませんが、1840年に英国に敗れ、さらに1885年にベトナムの宗主権をめぐってフランス(清仏戦争)にも敗北。自国すら守れない国が、周辺諸国の防衛など出来るわけがありません。

清国からみても、激動の時代に国を守り切った明治天皇は、まさしくアジアの英雄だったのです。しかも明治天皇は、日清戦争を最後まで回避しようとされていたわけですし、日本一国ではなくアジア全体の平和をお考えだったわけですから。

ドナルド・キーン - Wikipedia

リンク

ja.wikipedia.org

私のお薦めするドナルド・キーン先生の著書