明治36年の御製です。
梓弓 やしまのほかも 波風の
しづかなる世を わがいのるかな
明治神宮の「365日の大御心」では、次のような口語訳になります。
「昔から大八島といわれる日本だけでなく、ほかの国々までも広く、波風が立たずに静かで平和な世であることを祈るのだ。」
梓弓・・・枕言葉。「や」にかかるもの。
やしま・・・おほやしまくに。日本国のこと。
明治35年、日英同盟が結ばれました。
ロシアとの対立が避けられない日本にとって、英国との同盟は様々な意味で心強いものだったと言えます。日清戦争に勝利したとはいえ、冷静に考えれば、世界の列強ロシアは日本が総力で当たっても勝つのは困難だと思われていたからです。
明治天皇は日本だけでなく、世界全体の平和を祈られていました。
激動の世界情勢の中、一国だけの平和など不可能だからです。