明治37年の御製です。
あさみどり すみわたりたる 大空の
広きを己が 心ともがな
明治神宮の「365日の大御心」では、次のような口語訳になります。
「さわやかな浅みどり色に澄みわたった大空の、その果てしない広さを、わが身の心としたいものである。」

一貫して平和を望まれた陛下の大御心。
世の中は感情的な勢いに呑まれ、戦争へと突き進もうとしていました。
皆が心を鎮め、冷静になって、もう一度平和への道を模索してほしいと願われたことでしょう。
日露戦争を避けたかった陛下、この御製はまさにその日露開戦の年に詠まれた一首です。
「己が」とは自身のみならず、世の中の人々が皆、という意味だと思います。