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大和心

第369回 祓祝詞を考える―11

著者:小山一夫 / 公開日:2024-03-16

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。

古神道の視点から、祓祝詞を考察します。

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「橘の小戸の 阿波岐原」

これも説神理。禊をイメージしやすいように水と関連付けている。

阿波岐原がどこにあるかと、辞典や地図で探すような愚かな努力をする必要はない。

「現代人のための祝詞-大祓詞の読み方」では

「橘という所の小さな水門の側にある」「阿波岐原という平地で」とし、「宮崎市にあった地といわれるが不明」だとか「宮崎市に阿波岐原と書いてアワキガハラと読ませる地名」があり、「森林公園があることでも知られて」いると説明している。結論は「とにかく、伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってきて身を清めた場所」だという。

「善言美詞」では

「立花の小戸」を「これも地名ではない」とし、「阿波岐ヶ原」を「全宇宙空間のことをいう」「アは天地、ハは開く、ギは大中心、ハラは広きところ」と解している。

「古事記神理解」(本田親徳)を参考にするならば、

「ア」は「萬物ノ原質タル五十霊(又五十元トモ云ヒ)」

「ハ」は「霊(ヒ)」

「キ」は「気(キ)」であり「力(霊立・フタ)=ムスビの働き」

「ハラ」は「広大平遠ノ所ヲ云フ」となろう。

つまり「阿波岐原」とは、萬物の原質により神々が(産霊の働きで)造化される広大平遠の場を意味する。故にこの段で多くの神々が御生まれになったわけだ。