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大和心

第370回 明治天皇御製  苔むせる いはねの松の 萬代も

著者:小山一夫 / 公開日:2024-03-17

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

明治37年御製

苔むせる いはねの松の 萬代も

うごきなき世は 神ぞもるらむ

明治神宮の「365日の大御心」では、次のような口語訳になります。

「苔むした古い巌に根を張って生えている松の古本のように、万代の後までも揺らぎのないこの世を、神はお護りくださるであろう」

朝鮮半島、台湾、北京(北支事変)と戦いが続き、ついに国の存亡を賭けてロシアとの戦争が始まりました。陸軍は苦戦を重ね、近代戦の難しさを知ることになります。

幕末そして西南戦争の頃から軍産政の癒着が深まり、様々な疑獄事件がありました。軍部も政界も財界と結託し、私利私欲しか考えないような人間が跋扈していました。

しかしながら明治天皇は至誠の方でした。

常に質素倹約に努め、日夜、平和と人々の幸福を祈り続けました。

東郷元帥は「天は正義に与し、神は至誠に感ず」と言いましたが、まさしくその通りの方でした。

周囲はともかく、天皇の「誠」は本物であり、神に通ずるものだったのです。

明治時代、もちろん充分でないところもありましたが、国内の大変革を何とか達成し、列強の圧力を跳ね返し、国家の独立を守ることができたのは凄いことだと思います。西郷、大久保、江藤新平等がもしも長生きしていたら、明治の世はさらに栄光に包まれていことでしょう。それが残念でなりません。