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大和心

第453回 本田霊学の継承-17(2/6)

著者:小山一夫 / 公開日:2024-07-23

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

と教えて、人の精神、心は直接に大精神(天帝、上帝、天主、真神とも時によって呼称する)の分派故に、極めたる浄心を以て対すれば感応し得るのであってそれが幽斎の法であることを示唆している。更に第六章に、

上帝は四魂一霊を以て心を造り、而して之を活物に賦す。地主三元八力を以て体を造り、而して之を万有に与ふ。故にその霊を守るものはその体、その体を守るものはその霊、他神有りて之を守るに非ざる也。是れ乃ち神府の命、永遠に易らず。

と重大な発言を為しています。この中の四魂一霊、三元八力、更に上帝に対して地主の語が何を指すか、又活物と万有等が注目せられる語であるばかりでなく、「故に」以下の章句は一霊の尊厳の所以を指摘して俗信仰の根拠なき迷信たる事を排撃しているのは最も注目すべき点であります。

上帝(天帝)に就ては「蒼海窓問答」に、

問  天帝は古称あるか

曰  天御中主是れなり。神皇産霊、 高皇産霊と日ふは其の造化の心を指すなり。

と記しています。又

問  天帝、賦錫(授けること)する所の霊魂は、未だ知らず何よりして之を取るや

曰  天帝自ら其の霊魂を分かちて之を賦錫するなり。夫れ分かちて其の本量を減ぜず。是れ霊魂の霊魂為る所以なり。(副島)

と述べているのは、十五年以前の「真道問対」第六章及第七章に、

問  霊魂に増減有るか。(副島)

対  増さず減ぜず是れ真の霊魂なり。(本田)

問  人魂も亦然るか。(副島)

対  善を為せば則ち増し、悪を為せば則ち減ず。(本田)

とあって、霊魂は人魂に対して天帝の霊魂を指していることもわかり、この増減なしという思考に基くことが明かなのである。

天帝の古称を天御中主神と云い、高皇産霊神・神皇産霊神は御中主神の造化の心であると副島は申して居りますが、その思想は「古事記神理解」の師説を承けていることは著しいのであって、「蒼海窓問答」に見える三元八力の説も皆然りであります。神理解には、天之御中主神。天はアマなり。アは万物の原質たる五十霊(又五十元素とも云ふ)マは真にて凡て物の増減なきを云ふ 。則ちアマは 霊真の意にて五十元の至大無涯の大虚空に充満して増減なきを云ふなり。