問 古人は霊を論じて力と体とに論及せざるなり。(副島)
対 一力一霊一体を以て論説を立つる者悉く偏見なり。(本田)
問 何をか全力と謂ふ。
対 動、静、凝、解、引、弛、分、合なり。
問 何をか全霊と謂ふ。
対 勇、親、愛、智なり。
問 何をか全体と謂ふ。
対 剛、柔、流なり。
問 八力に古称あるか。
対 動力を大戸地と曰ひ、静力を大戸辺と曰ひ、凝力を須比遅根と曰ひ、解力を字比遅根と曰ひ、引力を活杙と曰ひ、弛力を角杙と曰ひ、合力を面足と曰ひ、分力を惶根と曰う。
問 三体に古称有るか。
対 流体を葦芽彦遅と曰ひ、剛体を常立と曰ひ、 柔体を豊雲野と曰ふ。
問 四魂の名漢名の若きは如何
対 古書に勇魂を荒魂と曰ひ、親魂を和魂と曰ひ、愛魂を幸魂と曰ひ、智魂を奇魂と曰ふ。 義訳なり。
と応答しています。之等は「神理解」に述べている通りでありますが、之に関して十五年後の「蒼海 語録」には門人の問に対して、次の様に述べています。
問 神なる者は何ぞ。
曰 天地精霊の気、之を神と謂ふなり。
問 何をか精霊の気と謂ふ。
曰 四精神なり。
問 何をか四精神と謂ふ。
曰 幸魂、和魂、奇魂、荒魂是れなり。
問 何をか幸、和、荒、奇と謂ふ。
曰 幸魂は仁徳是れなり。和魂は礼徳是れなり。荒魂は義徳是れなり。奇魂は智 徳是れなり。
問 四神の形象は如何。
曰 元素は是れ神なり。故に能く神にして通ずるなり。若し定まれる形象有らば、真に能く大なるは小に入る能はず、又能く小なるは大に造る能はず。小に入り大に造り時に随ひて変じて化する有るなり。
ここまで来ると「神理解」の影響がその根幹を為している事を知るでありましょう。更に「蒼海語録」には、
問 神とは何ぞ。
曰 元素是れなり。故に人死して後元素に帰するも亦神なり。元素に二種類有り。 汝の肉体と汝の精神とは是れ資なり。
と申しています。更に