神道と日本の記事一覧

大和心

第563回 本田霊学の継承-63

著者:小山一夫 / 公開日:2024-10-03

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

**********************************

本田霊学では、鎮魂法と帰神術は全く別の法術として別々に修行しているが、大本教や宮城島氏などでは、鎮魂帰神法として混同している。その理由について、きちんと説明している文献を見たことがない。並木氏も鎮魂法が『独立した行法として重要視されていなかった可能性もある』というが、それは違う。鎮魂をするには、鎮魂石が必要となるからだ。

つまり鎮魂石を作れる資格を持つ「審神者」が居ないがゆえに、やりたくともできないという事だ。友清氏は良さそうな石を拾ってきて祓い浄めればいい、と言うが、その程度でいいならば、大本も宮城島氏もやっていただろう。だが大神を鎮斎していない石はただの石に過ぎない。大神の御分霊を鎮めてこそ鎮魂石となり、自らの一霊四魂を鎮めることができるのだ。

もう一点、本田霊学は宗教団体にはなりえないということ。

本田霊学は、皇法、帰神術、鎮魂法、そして審神者の法から成り立っている。皇法は学問なので、相手が複数でも、或いは何万人いても問題はない。しかし帰神術は他感法の場合一対一で30分ほど必要なので、一日に審神者一人で恐らく10人程がせいぜいだろう。かなり疲れるので、とても毎日はできない。頑張っても週に40人位が限界だと思う。

そして数か月から数年間、帰神術(幽の祓い)を続け、本人の霊魂が浄まってきたら、神界の許可を得て、鎮魂石を授けることになる。この鎮魂石を作るのにもかなりの労力を要する。佐藤先生ですら、ひとつ鎮斎するのに一週間は必要だったという。これも一度に二つ作る(鎮祭は一つずつ別に行う)のがやっとだと思う。つまりどうやっても、信者数千人、数何万人という団体にはなりえないということだ。