「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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並木氏も論文に引用されているが、産土神徳講義に書かれている鎮魂らしきものは、本来の鎮魂法ではない。いわゆる対機説法として、霊学の知識のない人達を相手に講義していることを忘れてはならない。
『宮城島金作の神道三穂教会の教義においては、死後の裁判とその後、天界において位階を授与されるのを待つのではなく、金作自身の帰神の「履歴書」において記述されたように、「帰神法」の修練と帰神法による神霊との交流によって、顕世であるこの世において幽冥界における位階を獲得可能であると考えられた。』(並木英子氏の論文)
神界の資格は正式・公式幽斎に際して、伊勢の天佐加留八千草比古命(宣命使)により授けられる。死後に授かる場合もあるので、生前と死後の両方のケースがある。これは神界への功績によって授与されるものである。
『神道三穂教会は金作の死後、長男で國學院大学にて神道学を学んだ信雄が第ニ世主となり、教会を継ぐ。信雄も神霊憑依の修練を斎官部の神職ともに行い、「帰神法」を会得するが、生来の霊能力を有していなかった信雄は心身を害してしまい、教会を継続できず、金作の死後5年で教会を閉じた。「幽事宝典並道之太原」』(並木英子氏の論文)
帰神法を会得というが、長沢翁以降、誤解を避けるため、鎮魂は「法」であり、帰神は「術」として明確に区別している。故に「帰神法」という言葉は使われない。
もし帰神術を本当に会得し、正式な審神者と幽斎を行っていたら、帰神術によって心身を害することはないだろう。(但し正神界に感合する場合)
(この並木氏の調査研究は、40年以上修行している筆者から見ても、初めて触れる資料が少なくなく、大変参考になった。その意味でとても感謝している)