「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。

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③ 『感覚を蕩尽し意念を断滅するのが一の条目であるが、是も到底肉体の生命の在る限りは、感覚を蕩尽し、意念を断滅する事は無理である。否な不可能である。大本の霊学は決つして感覚を蕩尽したり、意識を断滅せしめたり、左様な妖術的な事は神界が許さぬ。大死一番の境とか良く云ふ事であるが、意志の薄弱な人で、無智蒙昧でなければソンナ状態に為る事は出来ぬ。人格を失つたもので無ければ、到底実験上本田先生や、長沢先生の行り方は駄目である。中には特殊の人に右の様な状態の現はれる事は在つても、一般的には行かぬ。或る特殊の人物に限つて出来る神術なら、是を社会へ布衍する資格の無いものであると思ふ。』(「大本史料集成))
出口氏は、『肉体の生命の在る限りは、感覚を蕩尽し、意念を断滅する事は無理』というが、そんなことはない。筆者ですら、何度もそのような境地を体験している。初めから出来ないものと思い込んでいたら、可能性すら否定することになる。出口氏は本田翁や長沢翁についても『意志の薄弱な人で、無智蒙昧』だというのだろうか。