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大和心

第653回 大祓祝詞を考える―60

著者:小山一夫 / 公開日:2024-12-08

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。

「大祓祝詞」を佐藤卿彦先生の著書「顕神本田霊学幽斎記録篇」を手掛かりに考察します。

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『○大津辺に居る大船を舳解放ち、艪解放ちて大海原に押放つ事の如く。

大津辺に居る大船とは、大津辺は大きな船着場の事であり、其処に繋ぎ止めてある船、それも大きな船と表現したものである。

舳解放ち、艪解放ちて、とは、舳は船の前、船首の事。艪は、船の後方。船尾の事である。解放ちとは、綱や鎖で岸に繁いである舳先或は船尾を解いて放した。の意である。

大海原に押放つ事の如くとは、大海原は広々とした海。大海の事の意である。押放つは、放すの意を力強く表現する為に「押す」と云う字を冠したものである。

此の条は、船着場に繋ぎ止めてある大きな船を大海に解放してやるように、祓い清めを行なう。の意であるが、船着場と大船とを繋ぎ止めて居る、綱や鎖が汚穢と見倣して、是を祓い清める事を解放つと表現してあるものである。

第七本文は、祓い清めの順序を示して居るもので、先づ神界と地上の空間を祓い、次に地上(地表)を祓い、次に海原を祓い清めると云う事を、本文の如き形容詞で現わしてあるものである。』(「顕神本田霊学幽斎記録篇」)

(注)「祝詞新講」では、「『津』は船の泊る水門をいふ」。「大船が碇泊して居る間は、舳と艫の綱で岸に繋ぎ止めてあるから、それを解き放つて大船を押し出す如くと言つたのである」。