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大和心

第769回 本田霊学の継承 戦後編-30

著者:小山一夫 / 公開日:2025-03-07

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

戦後の本田霊学の継承に関する考察は、まず佐藤卿彦先生の紹介、そして佐藤先生の弟子達について、特に大久保藤男翁、横山信行氏、渡辺勝義氏を中心に、皇法の伝承、鎮魂法、帰神術をテーマに考察する。その後、佐藤先生と鈴木重道氏の著書等を参考として、佐藤先生による公式・正式幽斎の偉業を振り返りたい。

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『本田先生は法術によって神示を仰ぎ得まして、之に基づいて霊学、皇学の教理を確立されたのであります。長沢先生の申された十一学科というのは、神典学、国史学、律令格式学、歌学、物語日記学、軍学、故事諸礼学、音律学、日文学、系統学、古医学、と挙げてありまして、之らは霊学に至る基礎的学問であるとされて居ります。長沢先生は国学の素養の深い方でありまして、実に博覧強記でありましたが、当時としては最小限度必要な学科として挙げられたと存じます。併しその後学術の目覚ましく進んだ現代に於ては、このニ倍も三倍もの学科を学ぶ必要があることと存じます。』(「一本の道」)

古事記神理解を読むと、本田翁が如何に科学的な思考で古事記に対していたかがよくわかる。本田翁の時代、既に海王星も確認され、電磁場の基礎方程式(マックスウェル)、恒星スペクトルの分類(セッキ)等々、科学の進歩にも著しいものがあった。そのような新たな時代に、本田翁はそれまでの国学とは全く異なったアプローチを採用したのだ。

古事記を読む時に、これまでのような神々を擬人化した子供騙しのようなお伽話で人々は納得するだろうか。きっと小学生でも本気にしないだろう。本田翁の時代でも、そして現代でも、過去の解釈では通用しないのだ。

古事記の序文にあるように、神については悉く説神理で説かれている。8世紀の人々に理解させようとして書かれた古事記を、なぜ現代人が同じようなとらえ方で読まなければならないのだろうか。本田翁の学則を読み返し、古事記に新たな解釈をしてゆくべきだろう。我々は飛鳥時代や奈良時代の人間ではないのだから。