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大和心

第813回 本田親徳翁 産土神徳講義-4(1/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-04-13

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

本田親徳翁の「産土神徳講義」について考察したいと思います。

(現代語訳と本文中の注は西原壮聡氏、「考察」部分は筆者)

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産土神徳講義(上)

(注)本田親徳(ほんだちかあつ)による産土神(うぶすながみ)の働きについての解説講義録。講義の年代、場所は不明。北海道明治神社宮司・鈴木重道氏によれば、産土百首が完成した明治18(1885)年頃、静岡県三島大社において地元の氏子に対しておこなわれた講義録ではないか、とのことである。

<本文>

先祖代々、この村[※聴衆の住む村々]の人々は賢かったが故に氏神[=ここでは産土神]の社を造営し、尊崇しなさって、今に至って[もなお]、[産土]神は[あいかわらず]厳然と[して]いらっしゃるにもかかわらず、いかなる悪魔が付け入ったのか、その先祖たちが前述の通り丹精を籠めて毎日参拝なさった御社に背を向けて、ちっとも気兼ねすることのない[子孫の]輩の顔を見ると、それほど馬鹿であるとも思えないが、口は利口に[思えるほど]達者であるのに、[今や]祝詞の一つも唱えることができない、忠孝慈愛の一言も吐くことができない。これは悪口のよう[に聞こえるだろう]が、[上記のような有様では、]ちゅうちゅう[鳴く]スズメ[や]、わんわん[吠える]犬が、恩も知らず、義も知らず、神も知らず、先祖も知らず、ただ生きる[こと]ばかり[を考えている]心[と同様]であって、衣服や居宅、その外[に置かれた]道具を[いくら]美しく飾ったとしても、その言行は鳥獣たちと同様であり、この産土神の社を建立なさったご先祖たちは、草葉の陰から血の涙を流して、『ああ、我が子孫にこのような奴らが生まれたのか』、と[子孫を]にらんで、歯噛みして、残念がっておられるに違いない。