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大和心

第837回 本田霊学の継承 戦後編-69(2/2)

著者:小山一夫 / 公開日:2025-05-02

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

この氷川神社の氏子総代でもあった中央大学教授高窪良誠先生は、大変霊学的にすぐれた方であった。この方と先生の出逢いによって、今日の顕神本会発展の端緒と申しても過言ではなかろう。昭和三六、七年頃教授が先生の他感法を見て、これこそが本物の帰神であり、鎮魂であると強く感銘を受けた由である。残念乍らこの教授は、浦和の病院で昭和四五年一月十五日六十五才で帰幽されたがその前年の暮れ、先生宅にてお稽古を受けた際、この病状について質されたが、唯むずかしいとのみ答えた。その折の私の頭脳には、月は解らぬが、十五日の日附だけが鮮明に浮かんだが、人の帰幽はみだりに答えるべきではないと、お憑り御眷属様にさゝやかれた様な気がした。』(「佐藤卿彦先生遺稿遺影集」)

佐藤先生に縁談を相談された方がいた。普通に考えると良縁の気がしたが、先生の返答は「おやめになった方がよろしいと思います」とのこと。相談者は理由を問うたが、先生はお答えにならなかった。いつも先生をお見送りするのは筆者の役目だったので、その際に、この件についてお尋ねしたが、やはり御答えはなかった。筆者はなんとなく「まさかお相手が早く亡くなるとかですか」と言ってしまったが、先生は前を向かれたまま無言だった。もしかしたらそうだったのかもしれないが、本当の處は分からない。