長州[=山口県西部]や周防[=山口県東部]や播州[=兵庫県西南部]、因州[=鳥取県東部]などの国の方言、また、五畿[=大和、山城、摂津、河内、和泉の五国。
現在の奈良県、京都府中南部、大阪府、兵庫県南東部を合わせた地域。
五畿七道の区分]内の国の方言、関八州[=江戸時代の関東八か国の総称。
すなわち、武蔵(むさし)、相模(さがみ)、上野(こうずけ)、下野(しもつけ)、上総(かずさ)、下総(しもうさ)、安房(あわ)、常陸(ひたち)。
現在の関東地方]、特に、常陸[=茨城県]の水戸あたりから会津、奥州出羽[=山形県と秋田県]などの国々[においては]、実にその方言は各々に異なっている。
驚きを禁じえない。
このように国魂の神が幽に定めなさった音声[=言霊 ※本田霊学においては、言霊によって示される神には上・中・下の品位があるとされる]のみならず、[顕界における]言葉においても方言においても上等・中等・下等の区分がある。
同じ東京であっても、下流社会の方言は巻き舌であって、古語拾遺(こごしゅうい)[古代の氏族である斎部(いんべ)氏の由緒を記した歴史書。
斎部広成(ひろなり)の撰述(せんじゅつ)で、807年(大同2)に成立。
祭祀(さいし)を担当した斎部氏が、同様の職掌に携わっていて勢いを強めた中臣(なかとみ)氏に対抗して、正史に漏れている同氏の伝承を書き記したもの。
本書は、正確にいうと、斎部氏によって提出された愁訴(しゅうそ)状であって、『古語拾遺』は後人による命名。
]にいわゆる「東人(あずまびと)はしただみてこそ物はいうなれ」[※拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)「あづまにて養はれたる人の子はしただみてこそ物は言ひけれ」の誤りか。