神道と日本の記事一覧

大和心

第972回 本田霊学の鎮魂法と帰神術について-52

著者:小山一夫 / 公開日:2025-08-15

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

************************

『第四編 古法式鎮魂法の研修法

第一章 準備・鎮祭

鎮魂法は前に述べた如く、此れはあくまでも自己の霊魂の運転活用にあるので、憑霊現象等は全々必要としないのである。故に修法中憑依を望む様な気分は聊かでも持ってはならない。帰神術とは本質的に異るものであるから、絶対に憑霊はしないと云う強い信念を持って取かかる事である。

鎮魂には「生きた石」を用いる。直径は約五分大(円形)が最も理想とされている。石質は黒く堅くて底光りのあるものがよい。此の石に、審神者より、天宇受売大神の御霊を鎮祭してもらうのである。(鎮祭しないと霊のかつどうが、発揮しない。)此の石を包む袋は、羽二重等の白地で作り、袋の上部を紐で結ぶようにして置く。鎮祭後は内部の石を決してあけて見るような事をしてはならない。其れはなぜかと云うと、諸々の不浄に触れると、切角鎮祭した神霊が直ちに昇神されて了うからである。

「鎮魂修法の場合は、この羽二重の袋のままで行うのである。」ここで注意しなければならない事は、「“修法中”は絶対に他の人に其の場面を見られない事となっている。此れは、羽二重に包んである鎮魂石であっても、他人に見られると、直ちに神霊が昇神して了われるのは前述の場合と同様である。」その為に、普段の時は羽二重で包んである上から、更に“金欄の袋”で覆う必要があるのである。なお更に丁寧にする場合は、箱(ヒノ木)を作り、右の鎮魂石(下袋―羽一重。上袋―金欄)を此の内へ奉斎して置く事である。』(「顕神本田霊学法典」)