本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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『鎮魂修法の時には上袋から取り出し、「白羽二重」のまま天井から吊り下げて修する』だが、これは原則論であり、絶対にそうするべきというわけではない。
筆者は審神者になった頃から、先生の許可を得て別の方式で鎮魂法をしていた。先生御自身も吊るしていないと仰っていた。ただし基本は、先生の著書や渡辺氏の書かれている通りである。
『包んだ石を直に取り出したり、鎮魂中に他人に見られると神霊は昇神されるので、絶対に開かぬよう、また人に見られぬように注意を要する。』これはその通り。
ただ例外として大久保翁から伺った話がある。ある朝、翁が鎮魂をしていた時のこと。終わって眼を開いた時に、保育園に行く前くらいの年齢のお孫さんが翁の膝の上に乗っていたとのこと。その件について先生に伺った処、その位の年齢ならば穢れがないから、鎮魂石に御鎮まりになっている御神霊が神上りすることはないと言われたそうだ。
そこまで『感覚ヲ蕩尽シ意念ヲ断滅ス可シ』や『心神ヲ清澄ニシテ感触ノ為二擾レザルヲ務ム可シ』が出来ていることにも驚くが、大久保翁曰く、霊肉分離の状態にあったとのこと。そう言えば、佐藤翁も歯の治療の際に、霊肉分離していれば痛くないと仰っていたが、筆者には程遠い境地である。