本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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渡辺勝義氏は、その著書「古神道の秘儀」の中で、鎮魂中にいろいろな現象があったと体験談を並べているが、そのようなことに拘っていると、鎮魂法にならなくなる。
鎮魂法や帰神術について、自慢げにあれこれ体験談を並べ喜んでいる人がいるが、そのような方で大成した人を筆者は知らない。問題はどのようにして霊魂の運転活用ができるようになるか、どうすれば正しい帰神術を身につけられるか、だ。
渡辺氏は、
『霊学は「浄心」を本とするのであるが、知り得る限りでは後の本田霊学と称するところの者等はこの本田翁が最も重視した「浄心」を第一とする者非常に少なく、ましてや古典の研鑽を励むものなく、いたずらに術のみに走る傾向があり、深く戒慎する者の少なきは遺憾な次第である』(「古神道の秘儀」)という。
確かにそういう人達もいただろう。だが、他人を非難することで自らの「浄心」(?)を誇るというのでは何とも情けない話だ。
渡辺氏は人一倍熱心だったと思う。
だがその熱心さが私心なく純粋なものであれば、佐藤先生は彼に対して稽古止めのような対応をされなかったはずだ。悲しい話だが、事実は明らかだ。