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大和心

第1062回 本田霊学の鎮魂法と帰神術について-115

著者:小山一夫 / 公開日:2025-11-13

掲載準備版・未公開。公開日は元ブログの投稿日です。

本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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『第二章 日本書紀に見ゆる実例

一 日本書紀巻第一 (神代上) (巻末G参照)

又猿女君の遠祖天鈿女命は即ち手に芽纏の矟を持ち、天石窟戸の前に立たして、巧に俳優す。亦天香山の真坂樹を以て鬘と為し、蘿を以て手すきに為して、火処燒き、覆槽置せ、顕神明之憑談す。』(「顕神本田霊学法典」)

『また猨女君の遠祖天鈿女命は手に茅を巻いた矛を持ち、天石窟戸の前に立って、巧みに俳優をした。また天香山の真坂樹を鬘とし、蘿蔓を手繦にして、庭火を焚き、桶を伏せ、顕神明之憑談(かむがかり)した』(小学館日本書紀)

「覆槽置せ」は、受霊又は宇気比と同義。その結果として「顕神明之憑談」となる。

人間が帰神術を行う場合、穢れがあるから審神者の祓いは不可欠だが、神には穢れがないので、審神者を必要としない。また、御懸かりの神の正邪を判別する必要もない。その為、天鈿女命自ら「顕神明之憑談」が可能になる。

ここで問題は、天鈿女命が如何なる神を受霊したのかという点だ。古事記でも同じような場面で「為神懸」とあるが、御神名については掲載がない。ただ神にも役割分担(御職掌)があるので、如何に大神と言えど、担当が異なれば力を発揮できない。となればあの場に居られない神を神懸されたことになる。候補としてはかなり限定されるが、先生に確認したわけではないので、ここまでとしたい。