本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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『第三節 憑霊に於ける正邪と精神問題
善神界より正霊を引いて審神者が転霊すると云う、正式な帰神術を執行するのに、何故に邪霊が懸る事があるで有ろうかと疑間を感ずる者も多々あることと思う。此れに就いて本田翁は神伝秘書で「精神正シケレバ則チ正神ニ感合シ、邪ナレバ則チ邪神二感合ス、精神ノ正邪卜賢愚ハ直チニ幽冥ニ応ズ、最モ戒慎スベシ」と明確に教示されている。
かくの如く、霊学を修むべき者は清き直き誠の心を以って務むべきであるのに、神主たる者の精神に聊かの曲心(邪心)が有れば、此の隙を捕えて妖魅邪霊が直ちに憑依して来るものである。故にこの神術を研修する者は、常に正しい精神を所持して居なければならない。』(「顕神本田霊学法典」)
幽斎は、審神者にとっても神主にとっても神聖で厳粛な神事である。塩湯の祓いは大事だが、形もさることながら、無形の部分、つまり心と霊魂が穢れるのを極力避ける努力をしなければならない。神道には戒律はないが、「直霊の顧みる働き」を生かして、神に恥じること無きよう努めることが望まれる。