本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。

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来宮神社でのことだが、似たような場面に遭遇した。大柄で恰幅が良く始めて来た方だった。当然転霊は行われず祓いだけだが、数分経った頃、突然大きな声を上げはじめた。まるで狼の遠吠えのような威圧感のある叫びだった。佐藤先生が審神者だったが、岩笛もやめて叉手を組まれ、その方を見て居られた。すると彼は次第に遠吠えをやめて静かになり、そのまま最後まで大人しくしていた。そして本人は特にどうこう言わずにそのまま帰られた。筆者など初めての光景だったので驚いたが、何が起こったのか当初はわからなかった。
そこで直会の時に先生に伺ったのだが、動物霊(動物には魂だけで霊はないが一般的な言い回しとして)の憑依とのこと。最初威嚇してきたが、霊眼で見つめたら即座に逃げ出したそうだ。大概の妖魅霊は見つめるだけで退散するが、極稀に妖魅界の強い邪霊が出てくることがあり、そういう時には、毅然とした対応が必要になるとのこと。ただ佐藤先生はこれまで幽斎の場では一度も霊縛法は使っていないそうだ。その折に前述の「膝頭に咬みついた」云々という話を、佐藤先生から詳しく伺った。