「皇産霊」とは「物を生み成す霊妙の義」である。猶、それに「高」と云う言葉、「神」と云う言を冠らせて、先の開闔、伸縮の義を明らかにしてある。其れは「高」は丈高く伸び開くの意(丈は高と同言で=武し、猛るなどに治(ハタラ)く語)、「神」は噛み締めて、闔(ト)ぢ固むるの意味である。
是を繰返えせば「高皇産霊神」とは内より外に開き張り伸び立ちて物を生み成す霊妙なる神。「神皇産霊神」とは外より内に闔ぢ込め引き締めて、物を生みなす霊妙なる神。と云う事になる。一切万物総(アラ)ゆるものが此の二神の気化の神徳に由って生ぢざるものはない。陰あれば陽あり=陰陽相待って万物を調和する。天―地=天地相待って万物を覆載(フサイ)する。覆載(天は万物をおほい、地は万物をのせる)「寒―暑、暖―涼」=此の寒暑暖涼相待って万物を成長させる。
「昼―夜、晨(アシタ)―昏(ユウベ)」=此の昼夜、晨昏相待って万物を生育せしめるのである。猶、進化―退化。治世―乱世=この進退、治乱相待って世界を悠久にする。「男―女、牝(ヒン)―牡(ボ)」=子孫を生殖。「左―右、腹―背」=左右、腹背あって身体を構立する。「呼息(ツクイキ)―吸息(ヒキイキ)、動脈―静脈」=機関を運化する。詳かく調べれば限りなく此の皇産霊の気化の活動功用の至す処に成らざるはない。
以上を集約して社会の三大源力として現わすのに次の様に記している。
社会の三大源力
張 力=高皇産霊神(神光)
中心力=天之御中主神
圧 力=神皇産霊神(神温)
真道問対(187頁及び188頁)に
◎太陽は光体なるか。
△太陽は闇体なり。太陽には雰囲気有りて、是を包羅す。猶我が大地に雰囲気有るが如し。而して衷(ウチ)より放つ所の光は、徹(トオ)して其の雰囲気を映(ウツ)し、諸に我が大地に伝ふ。雰囲気は現見の致す所は、光体の如きなり。
◎其の光者は何ぞ。 △上帝の色なり。
◎其の温者は何ぞ。 △上帝の温なり。
上帝とは天御中主神を中心として生成化育の活動、即ち高皇産霊神、神皇産霊神の造化の御三神を申し上げ、而して高皇産霊神は光、神皇産霊神は温なり。温光の、その光は暖き光にして冷たき光にあらざるなり。の御答えもある。(「顕神本田霊学法典」佐藤卿彦述)