2022-01-24 著者:小山一夫
原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
『「がんが消える」患者は決してゼロではない』
というPRESIDENT Onlineの記事を読みました。
西 智弘先生 (川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター医師) へのインタビューです。
テーマは、アメリカでベストセラーとなった『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著/プレジデント社)についてです。
『本書では、著者が調査・取材した「劇的な寛解」の100余りの事例から導き出された9つの共通点が仮説として示されています。世界中に、厳しい余命宣告を受けながらも、そこから劇的な快復を見せ、がんが消えたり長期生存したりする方たちがいるのです。
また、著者が出会った腫瘍内科医たちは皆「がんを劇的に寛解させた患者」を診たことがある、と回答したそうです。
かくいう私も、ここ10年ほどでがんが自然に寛解したり進行しない例については何件も目の当たりにしてきました。』
ということなので、癌の自然寛解は、極めてレアなケースではあるけれども無い話ではない、ということがわかりました。
先生も、ご自身の体験を列挙しながら
『もちろん、これらは一般的なことではなく極めてレアなケースです。しかしこのような自然な寛解だったり「進行しないがん」の可能性がゼロではない、という事実は、もっと知られてもよいと感じます。』と仰っています。
『この9つの実践で万人が治るわけではない「仮説」である以上、この本をそういった「治療の手引き」としてとらえるならそれはやはり注意した方がよいと言わざるを得ません。
でも、その点に注意したうえで、前向きに生きるためのヒント、がんを持ちながら生きるためのヒントを得るための本としては、読む価値があるかもしれません。
我々医療者は、科学者として伝えるべきことはきちんと伝えるべきだし、危険な治療法や詐欺に患者さんが向かおうとしているのなら、それは止めるべきと思っています。
しかし一方で、患者さん達がいかに前向きに人生を生ききることができるかを常に考え続けないとならないとも思っています。
この本を読んだことをきっかけに、患者さんが前向きな希望を持てた、というのであれば、この本はひとつの役割を果たしたと言えると思いますし、その「希望」自体を私が否定するものではありません。
それならば私は、人間としてその希望を支えつつ、医学の科学者としてアドバイスをしつつ、患者さんの生きる道に寄り添って行きたいと思います。』
なるほどと思いました。
このように患者に寄り添おうとしてくれる医師に出会えたら幸せだと思います。
詳しくは、PRESIDENT Onlineの記事をご覧ください。