一般財団法人 野萩青少年育成財団
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体の中のバランスをとる?

2022-02-27 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

気・血・水を整えるときに、まず考えないといけないのは三焦です。


三焦とは、諸気を主宰して、全身の気機と気化作用を統括して、気が昇降出入する通路、水液運行の通路であり、体温調節作用、気血津液の調整作用、輸瀉作用の三つを行う、とされています。


①上焦は、横隔膜より上部の機能を指す。働きは清気(陽性の衛気)を取り入れ血と共に全身に巡らせる。また衛気・津液を全身の皮膚に巡らせ皮膚に潤いを与えて、体温調節を行う。臓腑において心、肺と関係深い。 
 

②中焦は、横隔膜から臍までの間の機能を指す。働きは消化・吸収を行い、そこから生じる精気を、営気と血とし、経絡を介して全身に巡らせる。臓腑において脾、胃、肝、胆と関係深い。 
 

③下焦は、臍から下部の機能を指す。働きは消化した糟粕を大便、水分を尿として排出する。臓腑において腎、膀胱、小腸、大腸と関係深い。 
「決涜の官」と呼ばれる。 

 

 

このように、体を3つのゾーンに分けてそのゾーンごとの気・血・水の分布バランスや、循環を考えるわけです。

 

例えば、坐禅を熱心にやると、やり方によっては気が上方に偏ってしまうことがあります。この偏差が体調を悪化させるわけですが、白隠禅師の軟蘇の法は、その上方に偏ってしまった気・血を中焦と下焦に導くような構成になっています。故に軟蘇の法は治療法なのです。

 

ですから、逆に下焦に気血が偏っている人の場合は、軟蘇の法はより偏りを増すことになるので、好ましくないということになります。

 

この三焦の考え方は、方剤(いわゆる漢方薬)や鍼灸でも、重要な判断材料になります。

 

また、ヨガのヘッドスタンド(頭を使った逆立)などは、上焦に気血が集まりやすい人は避けた方が賢明です。気功の動功などでも同じことです。このように自分の証(体質や病質)を知ることが、自分を守ることにつながります。

 

せっかく体にいいと思って努力したことが、逆に体調を崩すことになっては、まったく以って逆効果。やらない方がよかったと後悔することになります。

 

つづく

 


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