2022-06-06 著者:小山一夫
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中国医学はその目的によって養生医学と治療医学に大別されます。
養生医学は、さらに築基法、食餌法、房中術に分けることが出来ます。
中国の養生医学は、特に健康と長寿を目的として、湯液医学が体系化される遥か以前に膨大な理論体系と実践方法を以って確立され、西洋医学に無い素晴らしい医学体系を有しています。
治療医学はその手段の違いによって湯液医学と経絡医学に分かれます。湯液医学は一般的に我が国では漢方医学と言われ、経絡医学は針灸治療を以って代表されています。
中国医学と西洋医学を単純に比較することは困難ですが、冷静にみると治療医学において、中国医学は西洋医学に劣っていると言わざるを得ないでしょう。
仮に、薬療と理療の全ての技術を活用したとしても、西洋医学以上の治療効果を上げることは出来ないと思います。確かに病気によっては中国医学の方が効果があるものもあるでしょう。しかし、中国医学で治すことが出来ずに、西洋医学によって治せる病気ははるかに多いと思います。近年漢方医学の素晴らしさが再評価されてきたとはいえ、この点については明らかです。
しかしながら、養生医学については、中国医学は西洋医学よりも優っています。
中国医学の素晴らしさは、その特殊な思想的背景によって裏付けられた「人間に対する考え方」にあると思います。
歴史を溯っても、紀元前3世紀の秦漢時代には既に、中国では養生医学が学問的に体系化されており、治療医学と養生医学の間には、完全な補完関係がありました。現在の西洋医学をみると養生知識は断片的であり、全く体系化されていません。
*詳しくは張明澄先生の著書を読まれることをお勧めします。