2022-06-07 著者:小山一夫
原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
ずいぶん前の事ですが、新幹線の車内に置いてある雑誌WEDGEを手に取りましたら、冒頭にとても興味深い記事が出ていました。
ハイブリッド・カー(HEV)は、一般に環境に優しいエコカーだということになっていますが、同時に、深刻な環境破壊の原因にもなっているという話です。
かねてから温暖化ガスに多くの注意が向いていますが、言うまでもなく、環境破壊は温暖化ばかりではないのです。
日本メーカーはHEV生産に不可欠な希土類磁石を作る為に、その原料となるディスプロシウムやテルビウムなどの元素を100%近く中国から輸入していますが、問題は、その採掘現場にあります。
そこで今何が行なわれているのか?
それを知ってから、HEVを購入しても遅くはないと思います。
前述の希土類精鉱ですが、採掘現場に直接大量の硫酸をかけて、浸出採取しているのです。
例えば、1000トンの鉱石から取れる希土類元素はわずか2トン。つまり998トンの汚染土砂は、再処理もされずにそのまま河に廃棄されています。
また、このようなケースだけでなく、工場排水や大気汚染等々により、昨今の河川の水質環境は、驚くほど悪化しています。
06年版の「中国環境状況広報」によれば、中国の7大水系(黄河、揚子江等)の全流域の計408箇所で検査したところ、全体の54%の水質が汚染されており、さらに深刻なのは、その5段階の審査区分にも入れられないほど重症と判断された「枠外」が全体の26%もあった、というから驚きです。