一般財団法人 野萩青少年育成財団
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春生秋殺

2022-08-10 著者:小山一夫

原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

 

『学問を志す者は、

物事に対しておのれをいましめ慎む心があり、

その上にまたさっぱりとして

物にこだわらなぬ味わいが欲しいものである。


もし、ひたすらにおのれをきびしく引き締め、

潔白で困苦に耐えるばかりなら、

万物を枯れしぼませる秋の気ばかりで、

万物を生じそだてる春の気がないようなものである。


春生秋殺がなくてどうして万物を発育させることができようか。』

「菜根譚」洪自誠、明徳出版社


シッダールタとゴーヴィンダ、ナルチスとゴルトムント。

この対照的な境涯を暗示させるような洪自誠の一文です。


この延長線上に、孔子の

「心の欲する所に従って、矩を踰えず」

があるように思います。

 


生成化育という言葉があります。

これはムスビの本義でもあり、まさに大自然の大いなる働きを意味します。

それは春生秋殺のふたつの対照的な力、つまり陰陽の絶妙なるバランスによって起こるものです。
 

どちらかに極端に偏るのは、好ましいことではないのです。

 

 


元記事