
2022-06-30 著者:小山一夫
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ジェラール・フィリップは惜しくも37歳で他界しましたが、幾多の優れた作品を残しています。
白痴 1945、肉体の悪魔 1947、
七つの大罪 1952、夜ごとの美女 1952、
しのび逢い 1954、夜の騎士道 1955、
モンパルナスの灯 1958、危険な関係 1959。
私のお薦めは、なんと言っても
「肉体の悪魔」と「モンパルナスの灯」です。
「モンパルナスの灯」は、パリの画家モディリアーニの伝記的映画で、実に哀愁深い感動の名作です。この画家は、不遇の内に死を迎えます。貧乏のどん底で絵を描き、酒と麻薬と女性に溺れたまさに破滅型の天才でした。
彼の妻は彼が35才で行き倒れのように死んだ時、後を追うように投身自殺。その時彼女は身ごもっていたといいます。
エコール・ド・パリの代表的な天才画家の非凡な才能と悲惨な末路を、ジェラール・フィリップは表情豊かに繊細に演じています。ゴッホも生前1枚しか絵が売れなかったといいますが、モディリアーニも1枚の絵を、僅かなワインの代償としていたのでした。