
2022-04-28 著者:小山一夫
原文保存・医学的校閲前/画像は元サイトから読み込みます。
『夕張市は住民の約半数が高齢者で、全国の市区の中で「高齢化率日本一」と言われた町です。市民にとって病院は命を守る生命線だと思われていました。
ところが、2007(平成19)年に夕張市は財政破綻をし、唯一の市立総合病院が閉院してしまったのです。
総合病院は小さな診療所になりました。171床あったベッド数は19床に減らされ、専門医もいなくなりました。
高齢者の多い町で、どうなるのだろう?
市民はもちろん、多くの人が心配しました。結果、どうなったと思いますか?
重病で苦しむ人が増えることはなく、死亡率の悪化も見られなかったのです。日本人の三大死因と言われる「ガン、心臓病、肺炎」で亡くなる人は減り、高齢者一人当たりの医療費も減ったそうです。
「わずか19床のベッドで大丈夫か」という心配も杞憂に終わりました。ベッドは空きが出るほどになったのです。死亡する人の数も、以前とほぼ変わりませんでした。まさにいいこと尽くめなのですが、なぜそうなったのか?』
医療環境がそんなに悪化したのに「ガン、心臓病、肺炎」で亡くなる人は減り、高齢者一人当たりの医療費も減ったのは、老衰が増えたからだそうです。
そういえば、昔は癌も珍しい病気でした。というか、平均寿命が今よりも低かったことと、MRIとかなくて検査機器も物足りなかったため、わからなかったのかもしれません。
『病院で検査をして病気を見つけてもらい、薬や手術をして寿命を延ばすのか、自宅や老人ホームで好きなことをしながら生きるのか――。
それは、医師ではなく、自分が選択することなのです。
高齢者になれば、病気は全快しません。一時的に快方に向かっても、悪い部分は次々と現れます。厳しい言い方ですが、それが年を取るということなのです。』
私も高齢者になりましたが、普通の生活がある程度できて、耐えがたいような苦痛がないのならば、病気と戦わない毎日の方がいいかな、などと思ってしまいます。(きっと歳とったからですね)