御製の視点から明治の歴史を読む――出来事と御製
先行公開・2026年10月11日
第2回 明治十一年以前の御製
新年望山
新しき年を迎へてふじのねの高きすがたを仰ぎみるかな
現代語訳 新年を迎え、富士の峰の高くそびえる姿を仰ぎ見ることだ。
鶯入新年語
あたらしき年のほぎごといふ人におくれぬけさの鶯のこゑ
現代語訳 新年の祝いを述べる人に遅れまいと、今朝は鶯も声を響かせている。
風光日々新
日にそひてけしきやはらぐ春の風よもの草木にいよゝふかせむ
現代語訳 日ごとに景色を和らげる春風よ、四方の草木に、いっそう吹いておくれ。