一般財団法人 野萩青少年育成財団

御製の視点から明治の歴史を読む――出来事と御製

先行公開・2026年10月11日

第4回 明治12年の御製

新年祝言

あらたまの年もかはりぬ今日よりは民のこゝろやいとゞひらけむ

現代語訳 年が新しく改まった。今日からは、人々の心も、いっそう明るく開いてゆくであろうか。

山月

山の端をはなれもあへず久方の空にみちぬる月のかげかな

現代語訳 月が山の端を離れきらないうちに、もうその光は、はるかな空いっぱいに満ちていることよ。

海上曉月

湊船あさびらきする波の上にうつるもうすき在明の月

現代語訳 港の船が朝の出航をする。その波の上には、明け方まで残る月が、淡く映っている。

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