原文
疫病等ノ諸病ニ就テノハ(ママ)祓モ無益ナリ。尤人事ヲ盡シテ後、藥效等アル樣ニ祈願スルハヨロシ。
現代語訳
疫病その他の諸病について、祓いをしても益はない。
まず人として尽すべきことを尽くしたうえで、薬が効くようにと祈願するのはよろしい。
解説
佐藤先生は所謂病気治しの祈祷は良しとされていなかった。それは効果が有るとか無いとかという観点からではなく、別の理由があったようだ。それについて筆者は、後年いくつか思い当たる處がある。それは人間の寿命に関してだ。無理に死期を延ばすことが必ずしも本人にとって良い事かどうか、それを考えさせられた。やはり人事を尽くして天命を待つ、という姿勢が最善という事なのだろう。