一般財団法人 野萩青少年育成財団

ヨーガとタントラ

先行公開・2026年10月11日

第5回 第5回 2.ヨーガの定義

2.ヨーガの定義

ヨーガという言葉は

かなり古い時期からさまざまな文献に登場していますが、佐保田博士の著書によれば、次のようになります。(「ヨーガの宗教理念」P212)

ターイティリーヤ・ウパニシャッド・・仏陀以前。

ダートゥパタ・・紀元前4世紀頃。

ダンマパダ(法句経)・・紀元前370年以前。

まず①についてですが、博士は、

「いろいろな理由から推して、ヨーガは何か宗教的・精神的な心術または性格を表す語と解することができる。」

と書かれています。次に②では

「ヨーガにサマーディ(三昧、定、瞑想)という意味があることが指摘されている」

そして③は原始仏典のひとつですが、ここでも三昧や定という意味合いで使われているとのことです。

つまり、釈迦(紀元前463~383年、同560~480年等諸説)の時代、既にヨーガは何らかの行法を備えていたと推測できるわけですが、それは文献的にも裏付けられています。

釈迦と同時代に成立したと思われる「カタ・ウパニシャッド」に於いて、ヨーガは次のようにかなり明瞭な定義がなされています。

「五つの知覚器官(眼耳鼻舌身)が意(思考器官)とともに静止し、さらに覚(理性、高次の精神的な意識器官)も働かなくなった時、人はこれを至上の境地という。ところで、このように心の諸器官を固く抑止することを、人びとはヨーガと見なす」

(「ヨーガの宗教理念」P213、6・10-11)

これはヨーガスートラ(紀元5世紀頃)の冒頭で語られる

「ヨーガとは心の作用を止滅することである」(1-2)

にそのまま通ずるわけですが

文献の成立時期を比べますと、ヨーガスートラはカタ・ウパニシャッドよりも数百年後世になるので、当然といえば当然だと思います。

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