2022-06-01 著者:小山一夫
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「学識ゆたかで真理をわきまえ、高邁・明敏な友と交われ。
いろいろと為になることがらを知り疑惑を除き去って、犀の角のようにただ独り歩め。」
「慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを、時に応じて修め世間すべてに背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。」
つまり「犀の角のようにただ独り歩め」とは、己の心の持ち方、生き方のスタンスを説いているのです。
中村先生によれば
「犀の角のごとく、というのは、犀の角が一つしかないように、求道者は他の人々からの毀誉褒貶にわずらわされることなく、ただひとりでも、自分の確信にしたがって暮らすようにせよ、の意である。」
学生の頃、禅の師に「牛の鼻カン」という話を聞きました。鼻カンというのは、鼻につける輪のことだそうです。それに縄紐などを結んで引きずり回すわけです。
師は
「自分の鼻で呼吸をし、自分の足で歩け。
自らの本性に目覚めて、真の自由を得なさい。
人間には(牛のような)鼻カンなど無いほうがいい。」と、いつも仰っていました。
どんな「衣装」もまとうことなく、犀の角の如く本来の面目に従って、天真な心で生きたいものです。「真理に至る道などは存在しない」のですから。