一般財団法人 野萩青少年育成財団
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ミリンダ王の問い

2022-06-06 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

 

「ミリンダ王の問い」(平凡社)という本があります。

全3冊の長編ですが、副題に”インドとギリシャの対決”とある様に、内容的にも大変面白くとても勉強になりました。

 

インドに侵攻したギリシャの帝王メナンドロス(ミリンダ王)が、仏教僧ナーガセーナと教理について対決し、ついに仏教に帰依するという物語です。

インド的思惟がギリシャ的思惟と正面からぶつかり合います。

 

私は昭和48年、17歳の時にこの本を初めて手にしましたが、その時の感動は今でも忘れません。

 

ここでの仏教は、皆さんがイメージするような日本の既成仏教とはかなり趣の異なるものです。

御利益型or葬式仏教ではない、釈迦のオリジナルな思想に近いといえます。

 

「大王よ、たとえば、ある人がひとつの灯火から他の灯火に火を点ずる場合に、

灯火がひとつの灯火から他の灯火へ転移するのですか?」

(第5章第5「輪廻の主体は転移しない」より)

 

この類の話は第2章第1にも出てきますが、言い換えれば次のようなことです。

”例えば、蝋燭の灯を用いて別の蝋燭に点火する。

最初の蝋燭の灯と2番目の蝋燭の灯は同じだろうか、違うだろうか”

という問いかけです。


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