一般財団法人 野萩青少年育成財団
記事一覧に戻る

真我と神我-4

2022-12-20 著者:小山一夫

原文保存・内容校閲前/画像は元サイトから読み込みます。

創造主と宇宙の根本原理(「自我と無我」中村元編)

「世界創造の関心は、誰がこの世を作ったのかという疑問と、何によってこの世は出来ているかという疑問を内容としている。前者は創造主を問い、後者は宇宙の根本原質を問う。(前者は/中略)ヘブライの唯一神の信仰はその極点である。

逆に(後者は/中略)、これは自然の探求として、宗教を離れた科学の方向に徹底してくる。ギリシャ哲学からの近代科学の発展はその系譜を示す。」

 

「(スリシティとは)あるものが自己の内部からその一部を外に出すということである。したがって、厳密な意味では、造るとか、創るという訳はあたらない。そこには、現われ出るものと、元のものとが同一質であるという観念が働いていた。(中略)

スリシティ式創造観は、この意味で、ヘブライ的な創造観と際立って対立する、インド思想の特徴を示すものと思われる。そして、ウパニシャッドにおけるブラフマン=アートマンはこのスリシティ式創造観の帰結として完成された最高原理の姿であった。」

 

深層心理学のC.G.ユング博士は、

「ヨーガを研究すればするほど、それがいかに私たちからかけ離れてたものであるかがわかります。」と指摘していますが、それはこの辺りに理由がありそうです。


元記事