2022-12-30 著者:小山一夫
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ところで、まだヨーガスートラを卒業していない方でも真我を体験する方法がひとつあります。間接的に真我の「呼吸」を体験する方法ですが、これは前者のように直接観るのではなく、無形の呼吸の波及効果を感得するものです。
こちらですと、比較的簡単ですので、もし一緒に坐る機会があれば、大概の方は1~3回程度の練習でできると思います。肉体的な呼吸とは関係のない「霊魂の呼吸」をリアルに味わえることでしょう。
まず身体の中府(鳩尾の奥)に真我を鎮めます。真我は普段「離遊」つまり肉体の中ではなく近くを浮遊していますので、それを安定させなければなりません。全身が細胞レベルで息づいているのを確認したら、両掌を適切な間隔で鳩尾に向けます。そのまま「全身の息づき」を観照し続けていると、自然と鳩尾の奥がある種の充実感に満たされます。
その前段階として、呼吸の圧迫や心拍数の増加などいくつかのハードルがありますが、それらは全て一時的なものであり、真我の安定と共にすぐに解消されます。すると両掌の表面部分が、鳩尾の側から一定のリズムで、無形の波を受け止められるようになります。瞑目していても、全身が穏やかでぬくもりのある輝きに包まれてくるのが感じられるでしょう。
これが真我の無形の呼吸を間接的に受け止める方法です。