一般財団法人 野萩青少年育成財団
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釈迦の理解-4

2023-01-17 著者:小山一夫

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釈迦の死も、クシナガラでチュンダより受けた食事によって、激しい腹痛を味わったことに起因するものですし、その前にも死に瀕する大病を経験しています。

 

また「ヨーガの宗教理念」では、佐保田博士は20世紀の三大聖者として、ラーマクリシュナ師、ヴィヴェーカナンダ師、ラーマナ・マハーリシ師、をあげておられますが、ラーマナ・マハーリシ師(70歳)以外は残念ながらお二人とも早逝されています。

 

ラーマクリシュナ師は喉の癌で50歳、ヴィヴェーカナンダ師も喘息と糖尿病で苦しみながら39歳で亡くなりました。

 

「ヨーガの宗教理念」によれば、ラーマクリシュナ師は「からだはものすごくやつれて、骨と皮ばかりになり、声も出なくなった。ノドの出血はひんぱんになり、そのたびに非常な苦しみようであった。」(P149)とのことです。

 

このように生前解脱をしても、全ての災いから回避されるわけではありません。

 

そこで「人間は不完全なものであるから、死後になって初めて完全な解脱が得られると考えた。死後に二元が完全に分離することを離身解脱と称する。この際に二元は滅亡するのではなくて、分離するだけである。ここで純粋精神は独存となり、本来固有の純粋精神性を発揮する。」(「ヨーガとサンキャの思想」P493)という思想が説かれました。

 

つまりサーンキャ詩でも取り上げられているくらいですから、肉体の死と解脱との関係は当時から問題となっていたわけです。

 

これは仏教に於いても同じではないでしようか。

 

言葉の使い方は違いますが、もしも生前解脱を彼岸とし、離身解脱を涅槃と考えますと、これまでの疑問が解けると思います。


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