2024-07-06 著者:小山一夫
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ヨーガを学んでいる時に、しばしば耳にする「アートマン」という言葉ですが、これは通常「真我」と訳されています。同じく真我と訳されるものに「プルシャ」がありますが、アートマンはプルシャを構成する5つの要素の一つなのです。
日本的には、アートマン=霊、プルシャ=霊魂と解釈しています。
特に神道では、霊魂をさらに厳密に「一霊(直霊)+四魂(荒魂、幸魂、奇魂、和魂)」に分けて説明していますが、この5分類する考え方はウパニシャッドでも採用されています。時代と地域を超えて、この5要素の輝きが、白、赤、黄、緑、青である点まで共通しているのは驚きです。
ところでこのアートマンですが、「呼吸」がその語根になっているそうです。そこでいろいろ調べてみましたら、英語のSPIRITも同じく「呼吸」が語源でした。言語は違っても霊を意味するアートマンとスピリットが、共に「呼吸」の意味から発した語であるというのは、とても興味深い話です。
霊には口も鼻も肺もありませんので、言うまでもなく、吸ったり吐いたりすることはできません。では、霊の呼吸とは、果たしてどのようなものなのでしょうか。
もとより呼吸とは、生命力を維持するために必要なものです。この生命力ですが、ヨーガの世界では4つに分けて考えます。それはボディ(肉体)、マインド(心/脳の働き)、ソウル(魂)、スピリット(霊)の4種類です。
マインドを生む脳は肉体の一部ですので、ボディとマインドは有形の呼吸に関わります。
次のソウルとスピリットですが、こちらは無形の呼吸によって維持されると考えられます。
この無形の呼吸は、無形の生命力を高めるものですが、それは造化つまり生成化育の根源的な働きそのものだと言えます。